GPSPilot Tracker (10) 5.6の新機能

いつのまに5.6にバージョンアップしていた。主な新機能は以下の二つ。

・テキスト形式でルートのImport/Exportが可能に
・Topographerを使わずともテキスト形式でPOIの読み込みが可能に

これにあわせて以前の記事も修正済み。

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GPSPilot Tracker (9) Trackモジュールを使う

始めに、簡単にTrackモジュールの用語を記す。

Track Point…地点情報
Track Mark(Step)…普通のTrackPointより重要な地点情報
Track…いくつかのTrackPointもしくはTrackMarkで構成される線
Track Log…いくつかのTrackのまとまり

例えば登山ルートで言うと、単なる経過地点はTrackPoint、分岐点や水場などの要所となる地点はTrackMarkというように割り当てて使うのだろう。あとでこれらをカシミール等で表示させるとき、TrackPointはアイコン無し、TrackMarkはアイコンありと設定すればすっきりと表示できる。

そして登りルートのTrackを赤色で一本作り、もう一本下りルートのTrackを水色で作る。その二本のTrackをまとめて「なんとか山」という名前の一つのTrackLogとしてセーブする。すると、もし登りルートと下りルートが似たようなところを通っていてもきちんと色で表示分けされるし、登りだけの距離や平均速度も出るし、下りだけのそれも出れば、登りと下りの合計や平均データも表示される。そんな風に使えば便利だろう。

ちなみにTrackPointとTrackMarkの編集画面はPOI画面と良く似ているが、POIデータとこの二つはまったくの別データである。

TrackLogの作成及び選択

loglis.jpgTrackを作成するには、まずそれが所属するTrackLogを作成する必要がある。Log-Listを選んで、新たにTrackLogを作成する(左下のボタン)なり、既存のTrackLogを選ぶなりする。左の図では「日暮里へ」というTrackLogを選択している。

新規作成もしくは既存のTrackLogを選択すると、すぐに元の地図画面に戻る。これで先ほどの「日暮里へ」というTrackLogがアクティブになっているのだが、本当にそうなっているかどうかを確認するには、Log-Detailを選択する。

logdeta.jpgすると左のような図が現れる。トラックログ名が「日暮里へ」という名前になっているのが確認できる。このログの中には既に三つのTrackが作られている。各トラックにはその総距離、合計時間、平均速度と最高速度、ポイント数が記述されている。最初の二つのTrackはGPSを付けずに地図上で作成した為、最高速度800kmとかいう非現実的な数字になっている。

また、各トラックの左側にあるボックスの色が、地図上でのそのトラックの表示色となる。

下段に太字で書かれているのはこのTrackLog内にあるTrackを総合した情報となる。左から説明すると、この三つのTrackの合計距離、合計時間、平均速度(トラック毎のポイント数で按分されている模様)、総ポイント数だ。

そのトラック上をタップする事で、削除、色の変更、他Logへの移動が行える。

左下のチェックマークボタンを押すと元の地図画面に戻る。この状態でLog-Deleteを選ぶと、「日暮里へ」というTrackLogそのものが削除され、中に含まれる各Trackも消える。

Trackの作成方法

現状、トラックを作成するには二種類の方法がある。一つはGPSを接続し、一定時間毎に現在位置を記録する方法。その間隔はOption-Preferenceから「Record」の欄に任意に入力する。記録を開始するにはGPSを接続した状態でLog-Record/Stopを選択するか、もしくはハードボタン1を押す。終了させたい時も同じ動作をすれば止まる。

記録中は、地図画面左下のGPSアイコンが赤く表示され、すぐそれと分かるようになっている。

途中で休憩するなどしてしばらく動かない時はLog-Pause/Resumeをタップする。この間記録は取れない。そしてまた出発し、ちょっとでも動いたなと思ったら、再びPause/Resumeをタップすると、記録が再開される。この時、Pauseする前とした後のポイントはきちんと一本の線でつながり、一つのTrackとして扱われる。

GPSにて記録中に線の色を変えたい場合、Option-Preferenceを起動してTrackの色を変える事ができる。先ほど紹介した変更方法はトラックが出来上がってから変える方法だったが、こちらの方法だとリアルタイムで変更できる。

また、GPS記録中はPDAの電源を切ってしまってもOKで、指定した時間毎に自動的に起動してログを取り続けるらしい。まだ検証していないのだが、もし本当にそのように動作するならかなりバッテリー節約に貢献するだろう。素晴らしい機能だ。

トラックを作成するもう一つの方法は、GPSを接続せず、ひたすら地図の中心点を移動させる。まずスタート地点を真ん中のクロスアイコンに合わせ、Record/Stopを選択する。そこから順に、記録したいポイントをクロスアイコンに合わせて行く。Pause/Resumeも使えるが、もちろんこの場合は意味が無い。終了する時も同様にRecord/Stopを選ぶ。

非常に残念なのは、現時点でcsvファイル等外部ファイルの取り込みに対応していないことだ。パソコン側で作成したルートが読み込めれば、Tracker上に地図などなくとも、未踏破のTrackを正確に表示できるようになる。現状ではTradker上に表示された地図をなぞるか、もしくは実際にGPSで記録するしかないのだから、これでは未知のTrackを地図無しで表示する事はできない。これについてはソフトメーカーもなるべく早く対応するとアナウンスしているので、対応を待ちたいところだ。

※5.6でルートのインポートに対応済み

Trackの編集

Trackの編集のうち、削除と所属log変更と表示色変更に付いては既に触れた。それ以外にできるのはTrackPointの位置変更と削除だけだ。

TrackPointの上をタップすると、その地点が作成された日時が表示されるので、それをタップする。するとPOI画面とおなじみのEditとDelボタンが出てくるので、あとはPOI編集と同様に操作すれば良い。位置を変えたければ経度緯度を入力し、削除したければDelボタンを押す。(ただししつこいようだが、TrackPoint/MarkとPOIデータは関係がない)

また、TrackPointの名称を変更したり、経度緯度情報を変更したりすると、それは自動的にTrackMarkとなり、TrackPointより少し大きな四角で表示される。経度緯度情報が変更されるだけでTrackMark扱いになるのは少し不便かと思ったが、重要な地点でなければ修正する必要はないという判断でそうなっているのだろう。

いずれにしても、あとからTrackPointの追加ができない、その位置変更もドラッグドロップで直感的にできないのは不便だ。その他にも、Trackのcsv読み込みができない、Trackに沿った形での現在地から目的地までの距離表示ができない、到達予定時刻が表示されないのは痛い。GPSモジュール側では直線距離についてのそれが表示されるが、それでは周回ルートの時など全く意味をなさなくなってしまう。これらを総合すると、Trackモジュールは全体的に機能不足の感が否めない。それ以外のモジュールの出来が必要十分なだけに残念なところだ。

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GPSPilot Tracker (8) GPSを使う

GPSの設定は簡単だ。シリアル接続の場合はつなげてから、Bluetoothの場合はGPSの電源を入れてから、GPS-Detailメニューを選ぶ。

prefgps.jpgするとこのような画面になる。右側真ん中、GPSと書かれた部分をタップするとGPSの種類が出てくるので、自分の持っているGPSに合わせてえらぶ。その他の画面はだいたい見て分かると思う。ちなみに本来であれば、gpsが接続されると、時刻表示の横に小さなアイコンが現れ、そのボタンを押す事によってGPSから取得した時刻にPalmの時刻を合わせる事ができるらしい。ただしそれは、時刻のずれが1分以上あった場合のみ有効で、私のPalmはまだそんな大きくずれた事が無く、だからまだ検証はしていない。

ちなみに上の図の状態でメニューを出してみよう。このメニューの中には、Auto off/Stay onという重要なメニューがあある。これはGPSとつながっている時、Palm標準機能の電源オートオフを有効にするのかしないのかを設定するものだ。状況に合わせて設定しよう。

gamegps.jpg左の図はGPSと接続した状態で、実際に動きながら撮った図だ。上段は左から現在地から目的地への方向、目的地の名前、現在地から目的地への角度、目的地への距離、そして現在速度から計算した目的地までかかる時間である。

残念な事に、これらはあくまで目的地までの直線距離や直線方角となる。左図ではあらかじめ登録したルートが赤く描かれているが、ルート上の残りの距離を表示してくれるわけではない。GPSモジュールとしては現在地と目的地を一直線で結ぶ機能しか無く、Trackモジュールは関係ないというわけだ。

下段は、左から現在補足している衛星の数、現在実際に移動している方向、現在スピードである。地図の真ん中に書かれている赤い矢印アイコンは、現在位置及び現在移動している方向となる。

目的地は例によってPOIから選択する。設定するには、左上の矢印アイコンを選択し、「Replace」メニューを選べばOKだ。

なおGPS接続中は、強制的に現在地が地図上で表示される設定になっている。現在地から遠く離れた場所を地図で表示させたい場合、いったんGPS接続を切る必要がある。このときもGPS-Detailメニューを使ってGPS接続を切る。

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GPSPilot Tracker (7) POIを地図上に表示する

dispref.jpg登録した地図の表示は、「Preferences」メニューから設定する。POIは一pdbファイル毎に四つの属性のうちどれかが割り当てられる。すなわち、Landmark, City, Airport, NavAidのいずれかだ。POIを地図上に表示する設定はこの属性毎に行う。左の図はNavAidの属性を持つPOIをアイコンで表示するよう設定している。

icondis.jpgすると地図上では左の図のような表示となる。分かりにくいかもしれないが、白黒のアイコンでいくつかの場所が表示されている。

便利な事に、この表示設定は縮尺毎に異なったものを割り当てる事ができる。上の図は7万図であるが、今度は20万図を表示させた状態で「Preferences」メニューを起動し、NavAidの「Text」だけにチェックを入れてみる。

textdis.jpgするとこのように表示される。これで20万図ではテキスト表示、7万図にはアイコン表示というように記憶された。

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GPSPilot Tracker (6) 検索用住所データを登録する

ここでは国土地理院の公開している街区レベル位置参照情報を利用して、Trackerで住所検索を行う方法を紹介する。このデータは番地まで含まれているが、PDAのメモリや処理速度の関係で適度に間引きしなければならない。そうして間引きしたデータを、Topographerを用い、Trackerの読めるPOI形式ファイルに変換するのだ。

poiken.jpgまず街区レベル位置参照情報からデータをダウンロードしてこよう。世界測地系と東京測地系の両方あるので、世界測地系の方を選ぶ。ここで広い範囲を一気にダウンロードすることも可能だが、いずれにしても最終的には市区町村毎に一ファイルの形でダウンロードされる。しかしTrackerで扱う場合、一都道府県毎に一ファイル作成するのがもっとも使い勝手が良いと思われる。そうすると、左図のように都道府県がカテゴリーとして認識され、検索スピードを向上させるだけでなく、ファイルサイズも大きく間引きできるのだ。

というわけで、まずは市区町村毎のcsvデータを都道府県毎に一つにまとめる。(私はpacktextというツールを使わせて頂いている。)次に、好みに応じてデータを間引きする。間引きには、私はCHGFLDというツールを使わせてもらっている。この種の作業には表計算ソフトより遥かに適していると思う。

chgfld.jpgchgfldで開くとこのような画面になる。一レコード毎に「静岡県」というフィールドを持っているのが分かるだろう。都道府県はカテゴリで持たせる予定なので、このフィールドは必要ない。また、座標系番号、XY座標、住居表示フラグ、代表フラグも不要。これらのフィールドを一気に削除する。必要なのは都道府県名を除いた住所表示と経度緯度だけだ。

必要なデータが揃った。だが、この状態ではファイル容量が30MBもある。ここからどんどん間引きしてデータを削いでいくのだが、具体的にどこまで削るかは各自の判断という事になる。私の場合は、例えば二桁の番地なら、10,30,50というように、20番ずつのデータだけ入力している。こうしておおまかな範囲にジャンプする事ができれば、他の番地は簡単に地図上から探せるので、実用上不便は無い。いっそのこと番地をすべてカットしてしまっても、使い勝手はあまり変わらないだろう。

実際の削り方のヒントに触れておく。ChgFldには数字の左側に0を付加して、すべてのフィールドの桁数をそろえる機能があるので、これを使うと良い。例えばすべての番地を10桁の数に揃えたとする。ここから一桁の番地を抽出するには、0が9個連続して存在するフィールドだけを抽出すれば良い。ニ桁なら8個だ。そうして桁数毎にデータを分ければ、より細かい抽出がやりやすくなる。

面倒なように思えるかもしれないが、一都道府県毎に作成できるし、一回作ればそうそう作り直すようなものではないので、地図作成よりは遥かに楽だ。

データの間引きが完成したら、Topographerの指定するデータの並び順に変更し、読み込ませればpdbファイルが出来上がる。

※5.6からTopographerを使わずにPOIをインポートできるようになった

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GPSPilot Tracker (5) POIを使う

POIとはPoints of Interestの略。地図上の任意のポイントを記憶し、管理する事ができる。

Trackerは、4つのほぼ独立したモジュールで構成されている事は既に述べた。このうちの3つ、すなわちTracking(Log)、Mapping、GPSについては該当するメニューが用意されており、ここからそれぞれのモジュールにアクセスできる。

それに対してPOIモジュールへのアクセス方法はちょっと変わっている。画面中央ののクロスアイコンをタップし、プルダウンで出てくる"Center on.."というメニューがそれだ。これはショートカットではなく、POIsモジュールへの正式な入り口となる。POIの新規作成や編集、削除もこのメニューから入って行う。

これがPOIのトップメニューだ。登録されているPOIの一覧が表示されている。ここで「那須サファリパーク」をタップしてみる。

次の画面に移動した。OKボタンを押せばその地点までジャンプする。Editボタンはこのポイントの編集、Delボタンは消去する。Listボタンでは前の選択画面に戻れる。

新しい地点を登録したい時は、クロスアイコンの中心と登録したい地点を合わせてから、同様に"Center on.."をタップし、今度はNewボタンを押す。

すると、データ名にタイムスタンプが自動的に入力され、経度緯度情報も自動的に入力された状態で登録画面が出てくる。単にログ的な情報であれば、このまま余計な入力をせずにすぐ登録できる。

もちろん、もっと詳しく編集する事もできる。その際の各フィールドの構成はこんな感じ。一番上、「那須道の駅」と書かれたフィールドはデータ名、その下の「道の駅」と書かれた短いフィールドは表示名と考えられる。厳密な使い分けは特に設定されていないようだ。例えばデータ名は自動入力されるタイムスタンプを使い、表示名に名称を入れても良い。また、データ名に住所を入れ、表示名に人や会社の名前を入れても良い。リスト画面では両方表示され、ポイント編集画面では表示名が優先的に表示されるが、もし表示名がなければデータ名が途中まで表示される。つくづく柔軟というか、ユルユルのソフトだ。

住所録カードのアイコンは、Palm標準のアドレスブックを呼び出し、その住所から電話番号をWeb経由で調べる為のボタン。日本では使えない。

右上のプルダウンメニューでカテゴリーを決められる。新しいカテゴリー名もここで作る。

左下のDrawボタンを押すと、簡単な落書きが登録できる。クリエならここに写真を貼付けられるらしいが、他の機種ではできない。以上、必要な入力を終えた後にOKボタンを押せば、元の地図画面に戻る。これで登録は終了。

今作成したポイントをもう一度表示させてみた。このポイントは表示名が入力されているのでそれが表示されている。無ければデータ名が途中まで表示される。

また、POIの新規登録はハードボタン4(メモ帳ボタン)でも入る事ができる。GPS使用時などに、現在地点を素早く登録できるので便利だ。ただ、Cancelボタンが無いのが玉に傷である。誤ってメモ帳ボタンを押してしまったとき、取り消す方法が無い。押してしまったら最後、何が何でもポイントを作らされるはめになる。

もう一つ文句ついでに言えば、POIデータをPCで使い回すには、有料のTopographerが必要。割高感が残る。

※5.6からTopographerを使わずにテキスト形式でインポートできるようになった

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GPSPilot Tracker (4)地図を使う

地図のインストールを終えたら早速使ってみよう。地図の移動はスタイラスドラッグで行う。移動したいところが現在表示されているところからかなり遠い場合は、Map-Listで目的地が含まれている地図を選択しても良いし、POIメニューで登録した地点までジャンプしても良い。POIは後回しにして、ここでは縮尺の切り替え及びズームを説明する。

縮尺の切り替え

画面右下には、画面の横幅の半分の長さが何kmに相当するかが表示されている。この数字の部分をタップする。

すると、現在表示されている地図の中心の経度緯度を表示できる地図の一覧が表示される。外部メモリにある地図の場合は「ディレクトリ名/地図名」で、pdbファイルはファイル名のみ表示される。

この例では合計6つの縮尺をインストールしている。標準で付いてくる世界地図のWorldN(これは削除できない)、20万図、7万図、2万図、1万図(以上外部メモリ)、5千図(pdb)だ。これ以上いくつの縮尺をインストールできるかは分からないが、おそらくメモリが許す限り上限無くインストールできるのものと思われる。

タップすればその地図に飛ぶ。

Tungstenの場合は、スクロールの左右ボタンで次々に移動できる。非常に便利だ。

プリセットボタン

インストールされている縮尺の数が多い場合、よく使う縮尺を3つまでプリセットボタンに登録する事ができる。プリセットボタンは距離表示の上にあるアイコンだ。

プリセット1に20万図を割り当てた。

プリセット2には2万図を。右下のプリセットボタンが変わっているのに注目。

プリセット3は虫眼鏡アイコンになる。1や2と違って、ここにはインストールされている中で一番細かい縮尺が強制的に登録されてしまうようだ。

プリセット間の移動は画面上のプリセットボタンを押してもできるが、ハードボタン3(ToDo起動ボタン)を押しても切り替える事ができる。というか、むしろその為の機能だろう。

登録するには、登録したいプリセットの番号が表示されている状態で、距離表示部をタップして登録したい縮尺の地図を選択すれば良い。いったん登録すればあとはハードボタン3で次々に切り替える事ができる。

ズームとオートズーム

ここでいうズームとは、今表示されている地図をそのまま拡大したり縮小したりする機能で、小さい文字を読みやすくしたり(拡大)、キャリブレーション時に遠くまで移動しやすくしたり(縮小)できる。

操作はハードボタンの上下スクロールで行う。どんなに拡大・縮小しても、地図ファイルは切り替わらない。ただしこれはプリセットモードが1と2の時のみ。

プリセットモード3、つまり虫眼鏡アイコンの時は、ズームと縮尺切り替えが混在するようになる。ある程度の範囲までは画像を変えずに拡大・縮小するが、それ以上になると自動的に縮尺が切り替わる、一種のおまかせモードといったところか。

5千図→一万図→二万図→二万図縮小→七万図

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GPSPilot Tracker (3)地図のキャリブレーション

ここでは用意した地図画像ファイルを実際にTrackerに読み込ませ、キャリブレーション(位置合わせ)する手順を紹介する。

外部メモリにBMP,GIFファイルとして置く場合

この場合、位置合わせするポイントは最低三つ必要になる。ただしそのポイントは、地図画像の中のどこでも良い。例えば地図中の郵便局やガソリンスタンドなど、経度緯度を調べやすい目印でキャリブレーションできる。多くのPDAソフトでは四隅の経度緯度を入力する事となっているようだが、切り出した地図の四隅の位置情報を得られるかどうかは、地図ソフトや切り出しツールの仕様に依存する。図中の任意のポイントでキャリブレーションできるのは、より様々なシチュエーションで切り出した地図に対応する事ができるだろう。

地図と位置情報ファイルの構成もシンプル。例えばtokyo.bmpというファイルの位置情報なら、その位置情報を記したテキストファイルをtokyo.geoというファイル名で保存し、地図と同じディレクトリに置けば良い。geoファイルを作成するにはTracker上で行う方法と、直接エディタで作成する方法がある。

Tracker上でgeoファイルを作成する

この方法はTracker内部のPOIデータを参照しながらgeoファイル(その地図画像の座標と経度緯度を記したテキストファイル)を作成するという流れになる。

1. 外部メモリに切り出したBMP/GIFファイルをインストールする。ディレクトリは/GPSPilot/縮尺毎のフォルダ/。

2. Trackerを起動し、Map-Listメニューをタップ。マップリストの中からキャリブレーションしたい地図名をタップする。

3.キャリブレーションしたい地図が表示されたのを確認し、Map-Calibrateメニューをタップする。これでキャリブレーションモードに入った。

4. 地図をスクロールし、画面中心のクロスアイコンと、位置合わせするポイントを正確に重ねる。この時の地図が大きな地図ファイルで、遠くまでスクロールする必要がある場合、ズームボタン(T3の場合は上下ボタン)を使って縮小表示するとラクだ。ただし、次のステップに進む前に、元の倍率に戻すのを忘れないこと。

5. 重なったら、クロスアイコンの中心をタップする。するとCenter on..というメニューが出てくるので、そのメニューをタップする。

6. すると、POIsメニューになる。ここは例えば自分の家とかこれから出かける先とか、マークしておきたい位置情報を管理する画面である。ここで右下にあるNewボタンを押し、新しい位置情報を作成する。

7.4でクロスアイコンと重ねた地点の経度緯度を、地図ソフトで調べ、 左画面のように入力する。表示形式は度分秒だ。名前やカテゴリは適当なもので良いが、キャリブレーションが終わったらこのPOIは不要になるので、管理しやすい名前やカテゴリを選ぶと良い。入力が終わったらOKを押す。

8. すると元の地図画面に戻る。ここで一つ目の位置合わせの終了だ。ただしまだキャリブレーションモードの途中である。最低限必要なポイント数は三つ。三つ以上登録し終わるまで、4から7までのステップを繰り返す。

9. 全て終了したら、再びMap-Calibrateメニューをタップする。これによりキャリブレートモードから抜け出し、通常モードに戻る。地図の位置合わせはこれで終了し、地図ファイルと同じディレクトリに、「地図ファイル名.geo」というファイルができあがる。これが今作成した位置情報となるので、万が一の為にPC等にバックアップをとっておいた方がいいだろう。

以上の手順は実は、新規POIを作成するという作業とgeoファイルを作成するという作業を同時並行的に行っている。通常はPOIデータとgeoデータは独立した関係にあり、お互いに影響を及ぼさない。それがキャリブレーションモード時のみリンクされ、POIデータを参照しながらgeoデータが作成される仕組みになっている。geoデータや地図データが存在しなくともPOIデータは作れるから、地図画像をインストールする前に、キャリブレーションに必要なPOIを予め作成しておいても構わない。新規POIを作成するには、上記の4-7を繰り返すだけである。この場合、クロスアイコンが地図上のどこを指しているかは気にしなくて良い。全く地図のない空白画面でも良いし、あるいは世界地図のアフリカ辺りを指していても構わない。POIデータは地図データ(geoデータ含む)とは独立した関係にあるからである。

すべて作業し終わったらメモリーカードの中の地図ファイルが置かれているディレクトリを見てみて欲しい。「画像ファイル名.geo」というファイルが新しく作成されているはずだ。このgeoファイルはパソコンのテキストエディタを使用して直接記述する事もできる。この場合、POIはまったく使わないので、キャリブレーションの為だけにわざわざPOIを作成する必要は無くなる。

エディタでgeoファイルを作成する

テキストエディタで直接geoファイルを書く場合の書式は以下の通り。

rpi=”緯度, 軽度, Y座標, X座標”

緯度経度はdd.dddd(度.度)の形式で記述する。これはGarmapCEのビットマップ記述ファイル(mapinfo.dat)と同じ経度緯度の表示形式となる。だからGarmap用の切り出しツールを使用して地図を切り出してきたならば、同時に生成されるmapinfo.datから画像の左上と右下の経度緯度をコピーペーストすることができる。もっともTrackerは最低三つのポイント記述が必要だから、最低でももう一つどこかの座標と経度緯度を拾ってくる必要があるのだが。合計四つのポイントを記述した例は次のようになる。

rp0="45.2201119,5.6913610,41,1501"
rp1="45.1977196,5.6908336,1036,1528"
rp2="45.1997528,5.6441665,1007,58"
rp3="45.2158318,5.6461110,286,94"

ポイント数は最大10個まで(rp1-rp9)のようで、それ以上読み込ませるとエラーになる。三つ以上10以下の範囲に収まるポイント数を記述すること。

なお参考の為、度分秒形式(dd°mm'ss.ss'')から度.度形式(dd.dddd)に変換する計算式を記しておく。

X度Y分Z秒(度分秒形式)=X+Y/60+Z/3600(度.度形式)

例:36度57分15.04秒
36+57/60+15.04/3600=36.95417777777778

こうしてできたテキストファイルを「画像ファイル名.geo」というファイル名で保存し、メモリーカードの中の該当する地図画像と同じディレクトリにインストールすれば作業は終了。特にTracker上で作業を行う必要は無い。

pdbファイルを作成する

前述の通り、専用pdbファイルは内部メモリにしか置けない。ベクターデータでもないので、容量もそれなりに消費する。現状ではあまりニーズが無いと思うので、説明は割愛する。

以上三種類のファイルは、一つのPDAの中に混在していても構わない。

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GPSPilot Tracker (2)用意する地図ファイルの種類

まず市販のPC用地図ソフト等を用いて、地図の画像ファイルを用意する。Atlas、Trackerでは次の三種類の形式を読み込める。

1.BMPファイル

BMPファイルの場合、必ず256色でなければならない。それより多い場合、少ない場合は汎用の画像ソフトを用いて256色もしくは256グレイスケールに変換しておく。

BMPは必ず外部メモリーにインストールすること。SDカード等のルートにGPSpilotという名前でディレクトリを作成し、その中に縮尺毎に分けたフォルダを作成する。フォルダ名は適当でいいが、縮尺の分かるフォルダ名にするのがいいと思う。例えば20万、7万、2万という地図の組み合せで使用するなら、それぞれ20,7,2というように名前をつけ、該当するファイルを入れる。以下は一例。

  • 外部メモリ
    • GPSPilot
      • 20man
        • kouiki.bmp
      • 7man
        • kita-kantou.bmp
        • minami-kantou.bmp
      • 2man
        • minami-saitama.bmp
        • kita-tokyo.bmp
        • minami-tokyo.bmp
        • kita-kanagawa.bmp

一枚の地図の大きさに特に制限はないが、m505クラスであれば、一枚辺りの地図はせいぜい20MBぐらいになるよう分割した方がいい。サイズが大きくなるとスクロールが鈍くなるからだ。10MBクラスならまあまあ快適なスピード、15MB程度で実用、20MBで許容範囲と言ったところか。

対してT3クラスならば、一枚あたり200MB級の巨大な画像ファイルでも気持ちよくスクロールしてくれる。PIMソフトでは実感できないT3の圧倒的なパワーを見せつけられる感じだ。

2.GIFファイル

基本的な扱いはBMPファイルとまったく同様だが、最初にTracker上で表示したときにtocという拡張子のファイルを作るのが特徴。これはGIF読み込みのパフォーマンスを挙げる為の設定ファイルのようなものらしい。このtocファイルを作成する時に非常に時間がかかるので、いざという時にイライラしないよう、家で作業しているうちにtocファイルまで作ってしまおう。
いったんtocファイルが作成されても、やはりスクロールは少しもたつく。T3のパワーを持ってしてもちょっとひっかかりがあり、m505だと全く実用にならない。容量は256色BMPの半分程度にはなるが、個人的にはスクロールの速いBMPファイルをお薦めしたい。

3.pdbファイル

無料のCartographerを使って、専用のpdbファイルを作成する方法。BMPよりスクロールが速く、m505でもサクサクとスクロールする。が、置き場所が内部メモリに限られているのが泣き所。仮にMSMount等のユーティリティを使用して外部メモリに置いたとしても、結局全pdbファイルをいったん内部メモリに読み込みにいってしまうので、エラーが出てしまう。T3等の速い機種ではほとんど使い道が無いだろう。

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GPSPilot Tracker (1)概要

gpp.jpgPDAで地図及びGPS。クリエならルプラン、PocketPCならmio168モバイルアトラス等揃っているから、どうしてもというなら素直にそれらを買えばいいだろう。では、クリエではないpalm製品を使っている場合はどうしたらいいか。私はGPSPilotのTrackerというソフトを推薦する。

TrackerはGPSをサポートしたPalmOS用の地図ソフトで、シンプルで柔軟なのが特徴だ。地図ファイルを自分で用意しなければならないのがなんとも辛いところなのだが、その代わり、地図を取り込む為の仕組みは非常に柔軟にできている。

まず取り込む地図ファイルの大きさはまったく自由で良い。小さい画像ファイルをたくさん用意してもいいし、200MB級の巨大な一枚地図でも構わない。TungstenT3だと、200MBの巨大な地図でもサクサクとスクロールしてくれるのだから驚きだ。

また、複数の画像ファイルを用意する場合、それらは必ずしも隣接していなくともよい。例えばAというファイルとBというファイルとで重複する領域があっても両方同時に表示してくれるし、その間に隙間があってもそこだけ空白にして両者ともきちんと表示してくれる。

例えばこういう使い方もできる。日本全国、ところによって地図が入っていたり無かったりと細切れの状態だったとする。地図の無い区間であってもGPSで現在地表示や目的地点表示、トラック表示は可能だ。それで移動中に地図のある区間に入ってくると、そこの地図が表示される。また地図の無い区間になるとトラックや現在地表示だけになる。そんなアバウトな使い方のできるソフトなのだ。

地図の縮尺についても、予めうるさい制限は一切無い。1/1000でも1/80万でも、自分で用意できるのなら好きなものをインストールできる。同一縮尺の地図が何枚もある場合、それを一つのフォルダにまとめておけば、その中のファイルはすべて同一縮尺の地図として解釈されるようになっている。縮尺の数は原則三つまでとなっているが、実は4つでも5つでもちゃんと認識してくれたりする。三つというのはただ単にハードボタンで正確に縮尺を切り替えられるという意味であって、スタイラスでポップアップ選択するならいくつ縮尺があっても表示できる。

インストールするpalm機器やGPSレシーバーもほとんどのハードを選ばない。GarminのiQue3600にも対応しているし、TungstenT3のハイレゾ及び5-wayボタンにも対応済み。GPSも東京測地系以外のものならほとんどのものに対応している。もちろんBluetoothでもOKだ。

Trackerは四つの独立したモジュールで構成されていると考えればよい。

・Mapping 自らの位置情報を持つ地図画像ファイルを表示するモジュール
・POIs 位置情報のブックマーク。お気に入りの店、友達の家など好きな場所を登録する。
・Tracking トラックログ情報を持つ。POIとは別のポイント情報を線でつなげる。スピードや距離の計測機能あり。
・GPS

基本的にはこれらは相互に独立しているので、モジュール単独で使用する事もできる。例えばナビ目的であれば、地図がなくともTrackingモジュールとGPSモジュールだけでもかまわない。知らない土地で目的地に着くだけならこれだけでも十分役に立つ(特にクルマの場合)。とにかく山頂目指して直登するならPOIとGPSだけでもよいだろうし、その三つを組み合わせてもよい。ある程度土地勘のあるところを細かく歩き回るなら、MappingとPOIだけで事足りるだろう。

ちなみに日本の住所検索もPOIで行うことができる。国土地理院が詳細な住所の経度緯度情報を公開しているので、それを読み込ませればいい。このように、海外ソフト故に日本の地理データを持たない代わりに、その辺に転がっているデータを好き勝手に読み込ませて自分だけのシステムを作れるという自由度がある。これに対して市販の地図ソフトだと、細かい使い勝手の面で不満が出てくる事が多々ある。コンピュータならできて当然と思う事がなぜかできなかったり、そのくせ子供の手を引くような余計なお世話的機能は満載だったりもする。この辺は技術というよりセンスの問題だろう。シンプルで、的を射た機能の絞り込みをしながら、自由度が高いというアメリカ流ソフトづくりを堪能できるはずだ。

以下、順次Trackerの使い方を説明していく。気に入ったらレジストしてみて欲しい。なお、同社のAtlasというソフトはTrackerからTrackingモジュールを取り払ったもの(現在位置表示はできる)だ。Trackingモジュールが不要ならAtlasでも良いが、差額アップグレード等はできない。

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