全国歩道連絡会 キックオフミーティング

トンデモ仰天の自転車車道走行禁止法案。これを亡き者にする為、全国歩道連絡会という組織が立ち上がった。昨夜はそのキックオフミーティング。その状況をかいつまんでレポートしよう。

すっかり忘年会ムードに包まれる年末の金曜日、日比谷公園には続々とサイクリストが集結した。30分以上前から報道陣が待機しており、自転車で駆けつけた参加者には一人一人インタビューが行われていた。

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事前の参加表明では200名ぐらい来る事になっていたという。会合が終わりに近づく頃は立ち見の参加者でいっぱい。一服するのに外に出るにも気を使うぐらいであった。

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こちらは発起人そして代表の小林成基さん。自転車活用推進研究会やエコマイレージ等、自転車の活用について多彩な活動をされている方だ。

私は小林さんと個人的にメールをやり取りした事がある。その時彼がおっしゃったのは、確かに自転車の車道走行禁止はけしからん、しかしまずは歩道を歩行者に返す事が第一であり、では自転車はどこを走ればいいんだという事で、自転車レーン等の設置を訴えていく、そういう順番であるべきではないかという事だ。それを聞いて私は自転車の事しか頭になかった自分を恥じた。確かにそうだ、今の歩道は子供や高齢者や障害者が安心して歩ける道とはとても言えない。まずはそこなのだ。

そしてこの日実際にお話を伺い、非常に理路整然と話されるのに再び感心した。細かい意見の相違はあるかもしれないが、ほぼ全員が共感できる話であったと思う。これからの反対活動をまとめていくに値する方であろう。

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続いては同じみのツーキニスト、疋田氏である。「私はもともとこういう抗議活動をするようなキャラではない」とおっしゃる。それでも感じたままに話す疋田さんの弁は確かに参加者達の共感を呼んだと思う。ご多忙とは思うが、今後も反対運動を牽引していって欲しい。

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続いて「第二の証言者」、高千穂遥氏である。疋田さんが「カリスマSF作家」などと紹介するものだから、いかにも横文字職業みたいなキャラクターを想像してしまっていた。しかし実際は逆で、眼光鋭い武道家のような方であった。ちなみに見ての通りのスキンヘッダーである。よくよく見てみればなぜか今日の参加者、他にもスキンヘッダーが多い。というのは帰る時になって初めて気がついた。

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この方はイラストレーターの加藤さん。以前、著作権法がらみの法案を市民活動によって廃案に追い込んだ実績をお持ちで、その経験から今後の活動についてアドバイスを行っていた。まず有名人を巻き込む事、そして役所の人間の中に協力者を見つける事も大事だとおっしゃる。

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この方はお名前を失念してしまい申し訳ない。だが現役の弁護士さんである。話の中身は法律的な話で私には良く理解できなかったのだが、今回の法案はそもそも法的に問題があると指摘されていた。今後の反対活動の力強い味方である。

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この方もお名前失念、申し訳ない。東京都小平市で市民活動をされている方だ。小平市中の青梅街道では歩道が拡幅されたのだが、実は広くなった分だけよけいに自転車が入り込んでくる結果になってしまったという。ただいたずらに歩道を広げればいいというものではない。今回の法案で同じ過ちを繰り返す事になってはならない。

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この方は豊島区職員の方。私の住む家のお隣の区でありながら知らなかったのだが、豊島区では新しい都市交通体系の模索を色々やっておられるようだ。なるほど帰ってネットで検索してみると色々出てくる。このような都市政策に関わる職員から見れば、今回の法案はまるで化石のように古めかしい物に見えるのではなかろうか。他にも某省の職員の方が見えていたが、ノーカメラでお願いしますとの事なのでここでも書かない。

さてこの日のミーティングを総括しよう。反対運動の期限は、警察が与党に法案の根回しを始める3月末が一応そのリミットとされた。あとたった三ヶ月しかない! 志しある方は今すぐ立ち上がって欲しい。

署名活動も近々始めるが、まずはアンケートの方をできるだけ近所にバラまいて欲しいとの事だった。小林さんがおっしゃるには、このアンケートは自転車に興味のない方々に対して、現状の歩道に存在する危険に気付いて頂く意味もあるのだという。確かに普通の人々は、歩道の危険についてあまりにも慣れすぎてしまい、ことさらそれを意識する機会が少ない。まずはそれに気付いてもらいたいという訳だ。

また、現在までの集計でも面白い事実が浮かび上がってきた。歩道上で自転車との事故を体験した人のうち、なんと警察への届け出は6%に過ぎなかったというのだ。今でさえ歩道上での自転車事故が増えていると言われているのに、実際にはその16倍の事故が起きていると考えられる。そういう隠された事実をあからさまにする為にもこのアンケートは重要である。私も地元小学校などに協力をお願いできないか打診してみるつもりである。

それから疋田さん情報であるが、もしこの法案が通ると「特に危険な道路」の車道は自転車が走れなくなる訳だが、その「特に危険」という基準は「ママチャリで走れないとこ全部」という基準らしい。私自身はママチャリで靖国通りや内堀通りを走った所で屁とも思わないけども、とはいえ世に言うママチャリの基準からすると、さっくり都内幹線道路すべて封鎖ってことになるんだろう。あまりに非現実的すぎて、想像しただけで力ない笑いがこみ上げてくる。

また、書くなとは言われていないので書いてしまおう。こちらは小林さん情報であるが、自転車好きで知られる某大物議員T氏のもとに警察庁長官がおとずれ、「めったなことはしませんから。」と根回しに来たという。何が「めったなこと」だ。この法案自体がおおいにめったな事じゃないか。それに、そういう約束は議員じゃなくて私たち国民に対してすべきことだ。しかも口約束ではなく成文化して、つまり法律の文言として約束すべき事だ。それができないというのは、最初から「めったなこと」をするつもりとしか思えないのである。

ともかくこの日、「歩道を歩行者に返せ!」という満場一致のスローガンを採択して会議は終わった。ちなみにJCNとして私から申し上げたのは、このままこんなバカな法案が通ったら、日本を訪れる外国人に対してとても恥ずかしいという事だ。私は本当にこの日本という国が好きだ。だからそんな醜態を晒させるわけにはいかない。ここに生まれ育った日本人として、最後まで日本の為に頑張る。

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車道走行禁止法案、二人目の証言者

警察庁の用意している「自転車の安全利用の促進に関する提言」には美辞麗句が並んでいるが、実は単に自転車を車道から閉め出したいが為の法案であることは、これまで疋田氏がスッパぬいてきた。だが、中には疋田氏一人だけが騒いでいた印象を抱いた方もいるかもしれない。何しろ「提言」だけ読めば美辞麗句の連発であるし、また疋田氏以外に警察の思惑を証言する人間がいなかったからだ。

そこへ第二の証言者が現れた。作家の高千穂遙氏である。

秘書の方に迎えられ、鈴木陽悦議員の部屋へ入った。さっそく今回の提言問題について説明する。議員からも情報をいただいた。詳しいことはまだ書けないが、事態が深刻なのは、間違いない。疋田さんが書かれていることは、ひじょうに正確だ。それが確認できた。

サイクリストの皆さん、立ち上がって下さい。もう甘い考えは捨てて下さい。この法案が通れば幹線道路は徐々に自転車通行禁止になっていくこと確実です。警察はもう信頼に値しませんが、議員ならちゃんと私達の話に耳を傾けてくれます。皆さんの選挙区の議員にメールやファックスを入れて下さい。彼らは必ず一度は目を通すはずです。

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