満員電車は病巣?

通勤&休日は自転車でGO!
http://nikkeibp.jp/style/life/topic/trend/051011_bicycle/index.html

日経BPのこの記事に対するコメントは、自転車通勤に対してネガティブなことばかり指摘する意見が羅列されているが、その反面、満員電車のネガが正しく指摘される機会はほとんどない。満員電車は誰もがイヤなものだが、そのダメージは思ったよりも大きく、時には身体的な不調をきたすまでの障害を引き起こすことのあることがもっと指摘されてしかるべきだ。

そんな例は身近にたくさんある。ある友人は、満員電車でパニック症候群を起こすことがあると悩んでいる。また別の友人は、小学生の頃に電車で塾に通い出してからというもの、その時間になると必ず腹痛に悩んでいたという。それを自転車通学に変更すると腹痛は出なくなり、それ以降彼に取って自転車は生涯の趣味となっている。別の友人は恐ろしくて地下鉄には乗れないという。だからもし遠回りになって定期代が高くなったとしても、その分の差額を負担してでも地上の電車に乗るという。さらにまた別の友人も、満員電車は絶対ダメなので、何が何でも会社の近くに住むことにしているという。これらに似たような話は皆さんの会社でも聞くことが出来るはずだ。

無論、身体的に不調をきたす程満員電車に弱い人は、少数派の部類に入る。大抵の人は我慢できなくはない、そう思っていることだろう。私もそうだった。中学生の頃から一時間程満員電車で通学し、むしろその駆け引きを楽しんでいたようなところもあったのだが、社会人になってからというもの、実は自分でも気付かないうちに精神的なダメージを負っていたことを自覚し始めた。なにしろ少数とはいえ、突然パニックになったりバタリと倒れる人もいるぐらいなのである。健常な人であっても、かなりのダメージを負って不思議は無いのである。

自転車通勤のネガは非常にわかりやすい。疲れる、危ない、暑い寒い、着替えの問題、駐輪場の問題、会社の目の問題。だが約束してもいいが、これらの問題が深刻な精神的ダメージを引き起こすことは有り得ない。それに対して満員電車の精神的ダメージは自覚症状を得にくい上、現実的に圧倒的多数の人が今後もそれを利用せざるを得ないのだから、問題はより深刻と言えるのではないだろうか。それを自転車だけで解決するのは都市のキャパシティ的に不可能だとしても、こうまで満員電車の問題が公の場ではっきり指摘されないのは、とても不思議なことに思えてならないのである。

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