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ライカ プラドビット D-1200 チョイインプレ

ライカが写真に特化したDLPプロジェクターを発売した。というニュースは既に一年前のものだけども、ここへ来てやっとライカショップに足を運んで実機を見る事が出来た。

店内では常時プロジェクションが行われていたが、照明の影響でぼんやりとしか見えない。実機は天井にあって細部を確認できないし、ショーケースでの展示さえ無いし、あまり売る気がないのだろうか。とりあえず店員さんにプロジェクター付近の照明を落としてもらうようお願いし、じっくり見てみた。

パっと見て、ライカ特有の透明な空気感がプロジェクター上でよく再現されているのがすぐに分かった。通常のデジタルプロジェクターで見る地デジのようなクッキリハッキリカチコチ画像とは明らかに違う世界だ。いかにもライカのデジカメ画像と相性が良さそうな雰囲気が伝わってきて、フィルム派の自分でも拒否反応を起こさず画像を眺めていられる。

解像度については230万画素程度だから、近づいてしまえばやはりそれなりの解像でしかない。しかし画像全体を把握できる通常の位置で鑑賞すると、解像感の低さはほとんど感じない。それよりも前述の空気感や虚飾の無い色表現により、素直に美しいと感じる事ができる。

致命的なのはやはり縦写真だ。横写真と混ぜてスライドショーされていると、縦写真が来た時には思わず「ショボ!」と叫びそうになる。PCディスプレイで見る縦写真はそれほどショボくは見えないが、プロジェクターだとなぜかショボ感がアップしてしまう。やはりプロジェクションは大きさが命であり、物理的な大きさと心理的な感動が直結してしまう事を改めて痛感した。この縦写真問題が解決されない限り、一枚一枚をじっくり見るような写真鑑賞の道具とはなり得ないであろう。それは予め想像できていた事ではあるけども、実際には想像以上。ちなみに縦置きでの使用は避けるようマニュアルに記述がある。

そのかわりPCライクなフォトスライドショーを流して見るにはかなりうってつけな感じで、自宅のリビングで気軽にこんなものを楽しめるとしたら、まあ相当オシャレだろうと思う。その為だけにこれを買える財力があり、なおかつそういう心理的な余裕がある生活なら、それは素直に羨ましい事だ。とはいえ現実的には、ちょっとオシャレな店舗のディスプレイ用途というのが、値段も含めて最も納得しやすい用途ではあるけど。

もう一つの特徴として、軽量コンパクトな事がやたら強調されて宣伝されている事にも気付く。積極的に持ち運んでフォトプレゼンテーションするような用途を見込んでいるのだろうか。確かに出先で拝借できるプロジェクターはデータプロジェクターが多いだろうから、少しでも写真を見映えよく見せようとこれを持ち運ぶシーンは容易に想像できる。少なくとも漬物石のように重いスライドプロジェクターを持ち運んでいる人にとっては、3.6kgという重量は魅力に思えるだろう。

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