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シチズン、セイコーに一言言いたい!

セイコーからはBT Watchの実験機が発表され、シチズンからはHPFを搭載した腕時計が実際に発売されてしまった。これは本当に革命的な出来事だ。

素人目から見ても、現在の携帯業界は袋小路に入っているように思える。キャリアはデータ通信料をもっと取りたい。ハードメーカーは通話以外の付加価値を付けて高く売りたい。そういった双方の思惑の一致から、付加価値をテンコ盛りにした携帯をリリースせざるを得ない状況が続いている。その結果、例えばカメラ無し携帯が欲しいという素朴なニーズ一つにさえ満足に答えられないでいる。オモチャには事欠かないけども、シンプルな使い勝手を重視したハードが出にくい状況なのだ。そしてそのオモチャ達も、彼らの期待するようには利益を生んでいない。

これら腕時計メーカーは、そういう事情からフリーである。BT Watchはその規格自体で腕時計に十分な付加価値を与える。つまり商売としてきちんと回っていく可能性が高いわけで、今後新たな機種が次々にリリースされてくる可能性は極めて高い。加えて腕時計メーカーは、ヘビーデューティーなモノづくりに長けている。ちょっと雨がパラついた程度で大慌てするようなモバイル機器とはツクリの次元が違う。これは外での仕事が多い人やアウトドアユーザーにとって非常に魅力的だ。

ただ一点だけ残念なことがある。現段階で両社とも通話機能の搭載は考えていない点だ。もし腕時計が通話機能を持てるなら、携帯本体をポケットやカバンに入れておく必要が無くなる。シチズンの開発部によれば、腕時計での通話は2、3分で腕が疲れるとのことだが、ならヘッドセットの利用を考えればいい。Discovery 640などのヘッドセットと組み合わせれば、完全ウェアラブル仕様のできあがりだ。そして中途半端なオモチャ機能てんこ盛りの携帯など、別に持つ必要も無くなる。素晴らしい!

元来携帯電話とはウェアラブルであるべきだ。それをポケットに入れるにせよカバンに入れるにせよ、みんな持ち歩きと取り出しのバランスを取るのに苦慮している。それが腕時計になるなら問題は一挙に解決だ。SuicaやEdy機能を使うにしても、いちいち携帯を取り出すよりも腕時計をかざす方がスマートだろう。このように携帯のウェアラブル化というのは何にも増して重要なことなのだ。それはワンセグやミュージック機能のような中途半端なオマケよりも何倍もありがたい。

また、腕時計は物理的なサイズの制約が大きいところも、むしろ好ましく作用することだろう。もし腕時計が通話機能を内蔵しても、大きさの制限が厳しいので、今の携帯のようにオマケてんこ盛り状態にはならない。むしろ本当に必要な機能だけに絞って入れて来るはずだ。

腕時計に通話機能を盛り込むのは、技術的にはさほど困難ではないとのことなので、今すぐにでもやって欲しい。既存ハードメーカーやキャリアは無闇にそれを恐れることなく、むしろインセンティブモデルから脱却する機会としてポジティブに捉えてみてはどうだろうか。

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