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日本の責務とトラウマ

元北京大学教授・焦国標氏が説く「日・台・韓の道」
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/03/html/d45279.html

法輪功という団体は全く知らないし、実際のところ警戒さえしているのだが、焦国標氏のこの記事自体はまったく正論ではないだろうか。日本が常任理事国入りすることで相応の国際的責任を果たしたいと言うのなら、まずは隣国で行われている専制政治にもっと関心を払うべきだ。

開国以後の日本は、自国の利益第一であったのは当然にしても、しかしそういった利己的な動機だけでは説明できない有形無形の援助を極東アジアに対し行ってきた。私は今でも、そういう「おせっかい体質」は日本人の中に根強くあると思っている。だが日本人のその良心の現れが「謝罪と補償」では、全く助けになっていないどころか、今の専制政治を援助する結果になってしまっていることに、いいかげん気付いたらどうなのだろうか。良心を向ける矛先が完全に的を外しているのだ。

とはいえ、敢えて中国を助けようと声高に叫ぶ気にもなれないのが本音のところでもある。かつて日本はこの種の「おせっかい」によって、自らの首を絞めてしまった。その結果は誰にも感謝されないどころか、あることないこと織り交ぜながら日本を非難する口実になってしまっている。だから私は基本的に隣国の諍いに首を突っ込むのは賛成できない。例えば旧日本軍は国民党と戦って結果的に共産党を助ける形となったし、終戦直後こそそういう「恩」を口にする共産党要人もいたものが、今では殺しても殺し足りないと言わんばかりの酷い扱いである。今また彼らの民主化を助けたとしても、再び恩を仇で返されないという保証がどこにあるのか?焦国標氏にしても法輪功にしても、日本の責務について正論を吐きたいなら、まずこの歴史的経緯について十分な釈明を行うべきだ。そして自らの歴史認識を文章に残る形で示さなければ、相変わらず良心ある日本人達は謝罪と賠償を振りかざしながら現政権を支援し続けるだろう。

もし私たちの先祖がこの記事を読んだらこう言うに違いない。「シナと朝鮮はもうコリゴリ!」 この心情が理解できないなら日本からの助けはアテにしないことである。

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