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Presenter-to-go

PalmでプレゼンテーションできるPresenter-to-goのSDカードバージョンを使ってみたので報告。

ハードウェア

ハードはSD-VGA変換機、汎用VGAケーブル、リモコン、電源アダプターから構成される。

SD-VGA変換機がPresenter-to-goの核心部分だ。VGAケーブルはどこでも売っている普通のものだし、リモコンや電源アダプターはオプションなので、これらを使わずともプレゼンはできる。コード部分は十分な長さが確保されており、通常の会議室程度の大きさであれば、敢えてリモコンを使う必要も無いだろう。

電源アダプターを使う場合、ジャックの形が海外仕様なので、そのままでは日本のコンセントには差し込めない。もっとも1時間程度のプレゼンであればPalm本体のバッテリーで十分持つと思う。

細かいことだがPresenter-to-goの各部品をまとめて収納できるポーチも付いている。Palmでのプレゼンは、荷物をコンパクトにまとめたい時に威力を発揮するだろうから、これはとても助かる。

ソフトは「Presenter」と「Margi Mirror」の二つがあり、それぞれ機能が異なる。Presenterはプゼレン専用のPalmウェアで、PC側で作成されたpdbファイルをプロジェクターに投影する。それに対してMargi Mirrorは単なるミラーリングソフトで、Palm上に表示されるものなら何でもプロジェクターに投影することが出来る。今回はこの二つのうち、Presenterのみを使ってみた。

Presenterの画質とスピード

Presenterは1024*768のピクセル数でスクリーンに投影することが出来る。これはPalm本体のディスプレイの解像度やカラー数には依存しない。実際に投影してみた画質は十分なもので、Palmだからショボいのではないかという心配は無用だ。PCとPalmとの差よりはプロジェクターやスクリーンの質の差の方がよほど大きいだろう。

スライドを表示するスピードも十分。私はT3だが、このぐらいのCPUパワーがあると、写真や画像を多用しても瞬時にスライドを表示することが出来た。

編集機能としては、Palm上でドラッグドロップによるスライドの順番の入れ替え、またはスライド一枚毎に表示/非表示の切り替えが設定できるなど、簡単な編集機能なら現場で臨機応変に対応できる。今回も時間の関係で急遽スライドを半分に減らしたが、それぐらいならPalmだけですぐに作業できた。

まだ試してはいないのだが、スナップバック機能も付いている。例えば4ページ目のスライドを表示している途中に、1ページ目に戻ったり、あるいは他のPalmウェアに移動する必要があったとする。そしてまたPresenterに戻った時は、途中で中断した4ページ目から表示されるというものだ。

また、スライドの画像にリアルタイムでマーカーを付けられる機能もある。スタイラスでPalm上のスライドをドラッグすると、指定した色でアンダーラインを引いたり、マルで囲んだりできる。消しゴムボタンをタップすればマーカー全部がクリアされ、元のプレインなスライドに戻る。機械があったら是非使ってみたい。

Presenter起動中で、かつSDスロットにSD-VGA変換機がささっている場合、Palm本体の電源オートオフ機能は無効になる。これによって、プレゼン中に急にPalmの電源が切れるというみっともない事態は避けられる。(ただしPresenterを起動しただけではオートオフ無効にはならない。SD-VGA変換機がささっていて初めて無効化される。)

スライドの作成

スライドの作成はもちろんパソコン側で行う。Macの場合はPowerPoint経由かもしくはプリンタドライバ経由でPresenter専用のpdbファイルを作成する。私はPowerPointを持っていないので、専用プリンタドライバを使ってpdbファイルを作成した。プリントできる書類なら何でもpdb化でき、印刷した時のページ区切りがそのままスライドの区切りになる。

だからスライドを作り始める前に用紙設定を行っておくことが重要だ。最初A4あたりに設定しておいて、後でPresenter用の用紙設定に変更すると、レイアウトがぼろぼろに崩れてしまうのだ。

ところでOS X版の専用プリンタドライバはバグの嵐で、本来作成したサイズとPresenterで出力されるサイズが極端に違うものになってしまう。ので、事実上OSXでは「使えない」と断言して良い。OS9版の方は過不足なく動くので、今回はOS9を起動してpdbを作成した。9起動できないマシンではPresenterではなく、ミラーリングソフトであるMargi Mirrorを使わざるを得ない。

粗すぎるプレビュー

Presenterは、実際にプロジェクターを使った時の画質は十分なのだが、Palm上でのプレビューが凄まじく粗く、何が書いてあるのか判別できないぐらいに酷い。例えばPalmだけで一人予行演習する時も今ひとつ気分が乗らないし、プロジェクター無しでは満足に人に見せることもできない。

その対策として、全てのスライドをjpegなどの汎用画像形式に変換しておくのがいいだろう。それをインストールしておけば、画像ビューアできれいに表示することが出来る。実際今回は、プレゼンに参加できなかった人に後でスライドを見せる必要が出て来たのだが、この対策をしておかなかった為に大変困ってしまった。

とにかくこのプレビューは、OSXへの不完全な対応と同じぐらいに痛い。せっかくのマーカー機能も、スクリーンを凝視しながら手元のpalmを操作するというぎこちない動作になってしまう。

総論

OSXへの対応が不十分なのとPalm上での表示が粗すぎることを除けば、画質も良く、使い勝手もいい。その二つの不満も、付属のMargi Mirrorを使ったり、別途画像ビュワーを併用したりすることで解決できる余地はある。

ノートPCに比べての不満は、palmだけでスライドそのものを編集できないということだろう。まあPalmというのは母艦PCあってのPalmなので、別に不思議なことではないのだが…。

できるだけ現場で柔軟な対応が出来るようにする為には、普段からあらゆる種類のスライドをpalmにインストールしておき、必要に応じて引っ張り出して来て組み合わせるという使い方も考えられる。幸いPresenterは複数プロジェクトに対応しているので、大量のスライドもすっきり整理して納めることが出来る。もちろん異なったプロジェクト間であってもスライド一枚毎にコピー&ペースト可能だ。

とにかく小さなPalmだけでプゼレンできるのはとても気持ちのいいことだ。黒いノートPCにPowerPointという組み合せは、やっていること自体は変わらないのだけど、何となく食傷気味の風景でもある。ここは一つコンパクトなPalmらしく、本当に必要なものだけをスライド化して、あとは喋りで勝負するというスマートなプレゼンができたらと思う。

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