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歯磨き販促活動にご用心

子供が通っている小学校で、「シグナルキャッチ」なる商品による検査が行われた。これは直接歯の状態をチェックする歯科検診とは違い、唾液中の細菌量を量るものだ。あまりに細菌が多ければ当然虫歯になりやすい…らしい。

ちなみに我が家の子供の歯磨きは、親が最終チェックをいる行っている。その前日も隅々まで私がブラッシングしていたので、ほぼ問題は無かったはずである。もちろん私の歯磨き方法がベストだなどと思い上がってはいないが、少なくとも本人がやるよりは、他人が口の中を見ながらブラッシングした方が磨き残しは無いはずだ。

にもかかわらず、検査結果は三段評価中最下位だった。普通ならここで「もっと歯磨きをきちんとしなければ…と反省すべきところなのかもしれないが、私にはどうしても腑に落ちないところがあった。

まずこれ以上の歯磨きは歯をすり減らす結果になりはしないかということだ。歯科医によって意見が分かれるようだが、必ずやるなら朝と晩の二回で十分という医師もいる。共通しているのは、磨き過ぎに対する警鐘である。磨かないのは論外だとしても、磨き過ぎも良くないということで歯科医の意見は一致している。

もっとも、「磨かないのは論外」だと言い切ってしまったが、これもいっぺん疑ってみた方がいい常識かもしれない。これだけ歯磨きしていても虫歯になるのなら、歯磨きが無い時代の人間はいったいどうなっていたのだろう?これについては興味深い記述がある。

歯磨きの歴史的背景を考え、先祖の歯磨きを考えてみる。
温故知新
http://www.honda.or.jp/okuchi-kenkou/html/okuchi13.html

昔なりの歯磨き法は縄文時代からあったけれども、それは爪楊枝であって、現代風のバカ丁寧なブラッシングなどはしていなかった。それでも50歳程度まで生きていて、ほとんどの歯が残っているというのは一体どういう事か。

これだけで驚くのはまだ早い。知人の看護師はもっとずっとラディカルな意見を持っている。いわく、虫歯は幼児期に原因となる菌を親から直接感染させられることで起こる。例えば親の使った箸で子供に食べさせたりという行為だ。このような感染源を幼児期に徹底して排除できるなら、その子は一生歯磨きする必要はない。(!) そして彼女は子供が大きくなった今でも歯磨きをさせず、実際それで虫歯が無いそうなのである。

専門家でない私にはもう何を信じたら良いのかよくわからない世界なのだが、最初に戻ってもう一度「シグナルキャッチ」のことを考えてみよう。この検査で妙なのは、具体的にどんな菌を測定し、その菌はどういうプロセスによって虫歯を引き起こすのか、また、検査結果が悪かった子供には今後どういう指導をしていったら良いのか、その辺りの説明が保護者向け資料に一切記述が無かった事である。一方の子供に対しても特に具体的な指導はなかった。「もっとよく歯を磨きなさい」とすら言われていないという。

この結果を知らされた親はどう思うだろう。きっと私のように、「もっと歯磨きを徹底させなくては」と思うに違いない。

その週末、たまたま上野動物園に行った。ゲートの近くには歯磨き製品で有名な「ライオンちゃん」の着ぐるみが二人出迎えており、子供達に大人気である。そのまま園内に進むと、動物のお面をかぶった若い女の子達が子供達を集め、レクチャーやら紙芝居やらを行っている。これだけの数のアルバイトを揃える資金はどこから出て来るのだろう?そして、たまたま学校で「シグナルキャッチ」が行われたその週末のこの販促活動は、果たして偶然といえるのだろうか?

私はことさら陰謀論めいた話を声高に叫ぶつもりは無い。あとは各自が自分で判断すれば良い事だ。参考までに、素人なりの私が考えた対策を記しておく。我が家ではせっけん歯磨き剤を使用しているが、それとてこれまで以上に消費量が増える事は無いであろう事、殺菌作用のあるうがい薬等は使用しないこと。歯磨きは寝る直前と起きた直後の一日二回、水分をたくさんとること、そして食後に比較的安全と思われるガムを義務づけた事だ。言うまでもなく、この義務は子供にたいそう歓迎された。

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