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GPSPilot Tracker (9) Trackモジュールを使う

始めに、簡単にTrackモジュールの用語を記す。

Track Point…地点情報
Track Mark(Step)…普通のTrackPointより重要な地点情報
Track…いくつかのTrackPointもしくはTrackMarkで構成される線
Track Log…いくつかのTrackのまとまり

例えば登山ルートで言うと、単なる経過地点はTrackPoint、分岐点や水場などの要所となる地点はTrackMarkというように割り当てて使うのだろう。あとでこれらをカシミール等で表示させるとき、TrackPointはアイコン無し、TrackMarkはアイコンありと設定すればすっきりと表示できる。

そして登りルートのTrackを赤色で一本作り、もう一本下りルートのTrackを水色で作る。その二本のTrackをまとめて「なんとか山」という名前の一つのTrackLogとしてセーブする。すると、もし登りルートと下りルートが似たようなところを通っていてもきちんと色で表示分けされるし、登りだけの距離や平均速度も出るし、下りだけのそれも出れば、登りと下りの合計や平均データも表示される。そんな風に使えば便利だろう。

ちなみにTrackPointとTrackMarkの編集画面はPOI画面と良く似ているが、POIデータとこの二つはまったくの別データである。

TrackLogの作成及び選択


loglis.jpgTrackを作成するには、まずそれが所属するTrackLogを作成する必要がある。Log-Listを選んで、新たにTrackLogを作成する(左下のボタン)なり、既存のTrackLogを選ぶなりする。左の図では「日暮里へ」というTrackLogを選択している。

新規作成もしくは既存のTrackLogを選択すると、すぐに元の地図画面に戻る。これで先ほどの「日暮里へ」というTrackLogがアクティブになっているのだが、本当にそうなっているかどうかを確認するには、Log-Detailを選択する。

logdeta.jpgすると左のような図が現れる。トラックログ名が「日暮里へ」という名前になっているのが確認できる。このログの中には既に三つのTrackが作られている。各トラックにはその総距離、合計時間、平均速度と最高速度、ポイント数が記述されている。最初の二つのTrackはGPSを付けずに地図上で作成した為、最高速度800kmとかいう非現実的な数字になっている。

また、各トラックの左側にあるボックスの色が、地図上でのそのトラックの表示色となる。

下段に太字で書かれているのはこのTrackLog内にあるTrackを総合した情報となる。左から説明すると、この三つのTrackの合計距離、合計時間、平均速度(トラック毎のポイント数で按分されている模様)、総ポイント数だ。

そのトラック上をタップする事で、削除、色の変更、他Logへの移動が行える。

左下のチェックマークボタンを押すと元の地図画面に戻る。この状態でLog-Deleteを選ぶと、「日暮里へ」というTrackLogそのものが削除され、中に含まれる各Trackも消える。

Trackの作成方法

現状、トラックを作成するには二種類の方法がある。一つはGPSを接続し、一定時間毎に現在位置を記録する方法。その間隔はOption-Preferenceから「Record」の欄に任意に入力する。記録を開始するにはGPSを接続した状態でLog-Record/Stopを選択するか、もしくはハードボタン1を押す。終了させたい時も同じ動作をすれば止まる。

記録中は、地図画面左下のGPSアイコンが赤く表示され、すぐそれと分かるようになっている。

途中で休憩するなどしてしばらく動かない時はLog-Pause/Resumeをタップする。この間記録は取れない。そしてまた出発し、ちょっとでも動いたなと思ったら、再びPause/Resumeをタップすると、記録が再開される。この時、Pauseする前とした後のポイントはきちんと一本の線でつながり、一つのTrackとして扱われる。

GPSにて記録中に線の色を変えたい場合、Option-Preferenceを起動してTrackの色を変える事ができる。先ほど紹介した変更方法はトラックが出来上がってから変える方法だったが、こちらの方法だとリアルタイムで変更できる。

また、GPS記録中はPDAの電源を切ってしまってもOKで、指定した時間毎に自動的に起動してログを取り続けるらしい。まだ検証していないのだが、もし本当にそのように動作するならかなりバッテリー節約に貢献するだろう。素晴らしい機能だ。

トラックを作成するもう一つの方法は、GPSを接続せず、ひたすら地図の中心点を移動させる。まずスタート地点を真ん中のクロスアイコンに合わせ、Record/Stopを選択する。そこから順に、記録したいポイントをクロスアイコンに合わせて行く。Pause/Resumeも使えるが、もちろんこの場合は意味が無い。終了する時も同様にRecord/Stopを選ぶ。

非常に残念なのは、現時点でcsvファイル等外部ファイルの取り込みに対応していないことだ。パソコン側で作成したルートが読み込めれば、Tracker上に地図などなくとも、未踏破のTrackを正確に表示できるようになる。現状ではTradker上に表示された地図をなぞるか、もしくは実際にGPSで記録するしかないのだから、これでは未知のTrackを地図無しで表示する事はできない。これについてはソフトメーカーもなるべく早く対応するとアナウンスしているので、対応を待ちたいところだ。

※5.6でルートのインポートに対応済み

Trackの編集

Trackの編集のうち、削除と所属log変更と表示色変更に付いては既に触れた。それ以外にできるのはTrackPointの位置変更と削除だけだ。

TrackPointの上をタップすると、その地点が作成された日時が表示されるので、それをタップする。するとPOI画面とおなじみのEditとDelボタンが出てくるので、あとはPOI編集と同様に操作すれば良い。位置を変えたければ経度緯度を入力し、削除したければDelボタンを押す。(ただししつこいようだが、TrackPoint/MarkとPOIデータは関係がない)

また、TrackPointの名称を変更したり、経度緯度情報を変更したりすると、それは自動的にTrackMarkとなり、TrackPointより少し大きな四角で表示される。経度緯度情報が変更されるだけでTrackMark扱いになるのは少し不便かと思ったが、重要な地点でなければ修正する必要はないという判断でそうなっているのだろう。

いずれにしても、あとからTrackPointの追加ができない、その位置変更もドラッグドロップで直感的にできないのは不便だ。その他にも、Trackのcsv読み込みができない、Trackに沿った形での現在地から目的地までの距離表示ができない、到達予定時刻が表示されないのは痛い。GPSモジュール側では直線距離についてのそれが表示されるが、それでは周回ルートの時など全く意味をなさなくなってしまう。これらを総合すると、Trackモジュールは全体的に機能不足の感が否めない。それ以外のモジュールの出来が必要十分なだけに残念なところだ。

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