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GPSPilot Tracker (3)地図のキャリブレーション

ここでは用意した地図画像ファイルを実際にTrackerに読み込ませ、キャリブレーション(位置合わせ)する手順を紹介する。

外部メモリにBMP,GIFファイルとして置く場合


この場合、位置合わせするポイントは最低三つ必要になる。ただしそのポイントは、地図画像の中のどこでも良い。例えば地図中の郵便局やガソリンスタンドなど、経度緯度を調べやすい目印でキャリブレーションできる。多くのPDAソフトでは四隅の経度緯度を入力する事となっているようだが、切り出した地図の四隅の位置情報を得られるかどうかは、地図ソフトや切り出しツールの仕様に依存する。図中の任意のポイントでキャリブレーションできるのは、より様々なシチュエーションで切り出した地図に対応する事ができるだろう。

地図と位置情報ファイルの構成もシンプル。例えばtokyo.bmpというファイルの位置情報なら、その位置情報を記したテキストファイルをtokyo.geoというファイル名で保存し、地図と同じディレクトリに置けば良い。geoファイルを作成するにはTracker上で行う方法と、直接エディタで作成する方法がある。

Tracker上でgeoファイルを作成する

この方法はTracker内部のPOIデータを参照しながらgeoファイル(その地図画像の座標と経度緯度を記したテキストファイル)を作成するという流れになる。

1. 外部メモリに切り出したBMP/GIFファイルをインストールする。ディレクトリは/GPSPilot/縮尺毎のフォルダ/。

2. Trackerを起動し、Map-Listメニューをタップ。マップリストの中からキャリブレーションしたい地図名をタップする。

3.キャリブレーションしたい地図が表示されたのを確認し、Map-Calibrateメニューをタップする。これでキャリブレーションモードに入った。

4. 地図をスクロールし、画面中心のクロスアイコンと、位置合わせするポイントを正確に重ねる。この時の地図が大きな地図ファイルで、遠くまでスクロールする必要がある場合、ズームボタン(T3の場合は上下ボタン)を使って縮小表示するとラクだ。ただし、次のステップに進む前に、元の倍率に戻すのを忘れないこと。

5. 重なったら、クロスアイコンの中心をタップする。するとCenter on..というメニューが出てくるので、そのメニューをタップする。

6. すると、POIsメニューになる。ここは例えば自分の家とかこれから出かける先とか、マークしておきたい位置情報を管理する画面である。ここで右下にあるNewボタンを押し、新しい位置情報を作成する。

7.4でクロスアイコンと重ねた地点の経度緯度を、地図ソフトで調べ、 左画面のように入力する。表示形式は度分秒だ。名前やカテゴリは適当なもので良いが、キャリブレーションが終わったらこのPOIは不要になるので、管理しやすい名前やカテゴリを選ぶと良い。入力が終わったらOKを押す。

8. すると元の地図画面に戻る。ここで一つ目の位置合わせの終了だ。ただしまだキャリブレーションモードの途中である。最低限必要なポイント数は三つ。三つ以上登録し終わるまで、4から7までのステップを繰り返す。

9. 全て終了したら、再びMap-Calibrateメニューをタップする。これによりキャリブレートモードから抜け出し、通常モードに戻る。地図の位置合わせはこれで終了し、地図ファイルと同じディレクトリに、「地図ファイル名.geo」というファイルができあがる。これが今作成した位置情報となるので、万が一の為にPC等にバックアップをとっておいた方がいいだろう。

以上の手順は実は、新規POIを作成するという作業とgeoファイルを作成するという作業を同時並行的に行っている。通常はPOIデータとgeoデータは独立した関係にあり、お互いに影響を及ぼさない。それがキャリブレーションモード時のみリンクされ、POIデータを参照しながらgeoデータが作成される仕組みになっている。geoデータや地図データが存在しなくともPOIデータは作れるから、地図画像をインストールする前に、キャリブレーションに必要なPOIを予め作成しておいても構わない。新規POIを作成するには、上記の4-7を繰り返すだけである。この場合、クロスアイコンが地図上のどこを指しているかは気にしなくて良い。全く地図のない空白画面でも良いし、あるいは世界地図のアフリカ辺りを指していても構わない。POIデータは地図データ(geoデータ含む)とは独立した関係にあるからである。

すべて作業し終わったらメモリーカードの中の地図ファイルが置かれているディレクトリを見てみて欲しい。「画像ファイル名.geo」というファイルが新しく作成されているはずだ。このgeoファイルはパソコンのテキストエディタを使用して直接記述する事もできる。この場合、POIはまったく使わないので、キャリブレーションの為だけにわざわざPOIを作成する必要は無くなる。

エディタでgeoファイルを作成する

テキストエディタで直接geoファイルを書く場合の書式は以下の通り。

rpi=”緯度, 軽度, Y座標, X座標”

緯度経度はdd.dddd(度.度)の形式で記述する。これはGarmapCEのビットマップ記述ファイル(mapinfo.dat)と同じ経度緯度の表示形式となる。だからGarmap用の切り出しツールを使用して地図を切り出してきたならば、同時に生成されるmapinfo.datから画像の左上と右下の経度緯度をコピーペーストすることができる。もっともTrackerは最低三つのポイント記述が必要だから、最低でももう一つどこかの座標と経度緯度を拾ってくる必要があるのだが。合計四つのポイントを記述した例は次のようになる。

rp0="45.2201119,5.6913610,41,1501"
rp1="45.1977196,5.6908336,1036,1528"
rp2="45.1997528,5.6441665,1007,58"
rp3="45.2158318,5.6461110,286,94"

ポイント数は最大10個まで(rp1-rp9)のようで、それ以上読み込ませるとエラーになる。三つ以上10以下の範囲に収まるポイント数を記述すること。

なお参考の為、度分秒形式(dd°mm'ss.ss'')から度.度形式(dd.dddd)に変換する計算式を記しておく。

X度Y分Z秒(度分秒形式)=X+Y/60+Z/3600(度.度形式)

例:36度57分15.04秒
36+57/60+15.04/3600=36.95417777777778

こうしてできたテキストファイルを「画像ファイル名.geo」というファイル名で保存し、メモリーカードの中の該当する地図画像と同じディレクトリにインストールすれば作業は終了。特にTracker上で作業を行う必要は無い。

pdbファイルを作成する


前述の通り、専用pdbファイルは内部メモリにしか置けない。ベクターデータでもないので、容量もそれなりに消費する。現状ではあまりニーズが無いと思うので、説明は割愛する。

以上三種類のファイルは、一つのPDAの中に混在していても構わない。

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